まずハッキリいえることは、こんなところに簡単にその答えが転がっていると思っているような人には、おそらく当分、「個性のあるキャラ」など創作できないだろう、ということ。
個性的なキャラクターを設定するには
そう簡単には思い浮かばない
他人に、「個性のあるキャラ」を創作するコツを訊いて、あー、なるほど、そんな風にキャラ設定すりゃあいいんだ、と納得した段階で、すでにその「キャラ」は、個性的でもなんでもない、どこにでも掃いて捨てるほど存在する、きわめて凡庸な人物にしか、描き出されないはずですからね。
これまで、どのような有名な作家でも考えもつかなかった、超ベストセラーの作品にも絶対に登場しない、そんな際立って珍しい行動様式を持った、際立って魅力的なキャラは、そう易々とは思い浮かぶはずがありません。
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日常の生活の中にヒントがある
でも、描かれる「誰か」は、あくまで人間である以上、ひょっとすると、あなたのすぐ隣の「あの人」に似たキャラの人物かもしれない。学校や仕事の帰りにちょくちょく立ち寄るコンビニの、「あの店員」に似たキャラの人物かもしれない。
ということはですよ、
魅力的なキャラは、結局は、あなたが生活する日常の中で、ごく普通に出会ったりすれ違ったりする、膨大な数の「誰か」の中に、創作のヒントが転がっているのですよ。
間違っても、長いこと部屋に引きこもり、誰とも会話一つかわさず、自分の限られた空想、妄想の中からは、魅力的なキャラは生まれるわけがない、のです。
創作の前に、まず生活ありき
「創作の前に、まず生活ありき」
これが、魅力あるキャラを生み出す【基本】である、と心得ましょう。
「いいか、俺たち物創りの人間はな、常に想像の翼を大きくひろげ、大地を思い切り蹴って飛翔し、天空のかなたから、下界の人間どもを眺め下ろすような心持ちで、ストーリーをこしらえなくてはならない。
でも、天空から降りてくる先は、かならず、どこにでもいる人間の、ごく当たり前の【生活の営み】でなくては駄目なんだ。
絵空事の日常に降りてきては、馬鹿なだけだぜ!!」
これは、随分前に大勢のファンの惜しまれつつ早逝した、某アクション役者が、盟友だった脚本家に対して、口癖のように語りかけていた言葉だそうな。
「ストーリー」を「キャラ」に置き換えてみれば、
わかる人だけにわかる(はずの)、とびっきりのヒントでありましょう。