テクニック

文章を上達させるためには、どんなことに心がければいいですか?

誰が言いだしたのかは知りませんが、昔から、文章を書くときは『3かく』を心得よ、とよく言われます。

『3かく』……、1つ『恥をかく』、2つ『汗をかく』、3つ『○○をかく』

文章を書くときは『3かく』を心得よ

『恥をかく』

かりにも自分の書いた文章を、ヒト様の目に触れさせるのです。こんな恥ずかしい行為はありません。言葉遣いは正しいか? 文法的に間違いはないか?

ちゃんと(文章内容の)意味が通じるか? などなど、一度でも公的な文章を書いた経験のある方なら、その「ドキドキの緊張感」は、おわかりでしょう。

ましてや、小説などの創作作品は、書き手のイマジネーションやら妄想力など、思考および心理のあらゆる部分が「さらしもの」にされるわけです。そんな想いをしてまで、「でも、これだけは書きたい!!」「でも、ヒト様に読んでもらいたい!!」と強く望む者だけが、トライすべき行為でありまして。

ヒト様に「恥をかく」ことを拒絶する方は、あらゆる創作行為は「おやめなさい」と言いたいです。

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『汗をかく』

どんな仕事であれ、適当にデッチ上げておいて、ヒト様に過大な評価をされるような現実は、どこにもありません。昔の作家は、万年筆や筆を使って、1文字1文字、指にペン蛸をこしらえつつ、掌の腹を真っ黒にさせつつ、必死に原稿用紙の升目を埋めていくのが当然のことでした。

途中に1文字でも誤りが生じれば、原稿用紙の冒頭から書き直しになります。必然的に、なるべく書き直しの必要がないように、自分の文章に磨きをかけるような意識が、常に働きます。モノを書くという行為は、決して誇張ではなく、額に汗をする重労働でした。

今や、かなりの大家でもパソコンのキーボードをカタカタと叩きまくって、原稿を作成するのが普通になりました。ひらがなかローマ字で入力すれば、マシンの頭脳が勝手に「それなりの」漢字に変換してくれます。ペン蛸も出来ないし、手も黒くなりません。もちろん、書き直したければ、キーボードを叩いて削除すればいいし、一度消した文字をあらためて戻したければ、その手の機能を用いれば簡単に処理できます。

手書きと比べれば、圧倒的に楽です。

でも、楽に文章が仕上がる分、「額に汗をする」ことを忘れがちになります。決して安易にパソコンのキーボードを叩くことのなきよう、プロの作家を目指す皆さんは、 十分に心して下さい。

『○○をかく』

さて、皆さんなら、○○にどんな文字を埋めますか? 『義理を欠く』『欲をかく』『友達を欠く』……

人それぞれに、違う答えが出てくるでしょう。ちなみに私の答えは、まだ学生だった修業時代から決まっていました。

『義理を欠く』……、プロの物書きとして飯を喰うというのは、はっきり言ってヤクザな商売です。世間一般の、いわゆる「堅気(かたぎ)衆」の喜怒哀楽とは無縁の「世界」に足を踏み入れること、その自覚がなければ、とても長くは続けられません。

もっといえば、世間並みの幸せから最も遠いところに身を置くことで、何を書いても「どうってことない!!」という、開き直りに近い了見も生まれるのです。親子の義理、友人間の義理、社会の義理、など「さまざまな義理」を欠くことを気にしていては、良い作品など生まれやしない。

「畳の上で死ねない」人生を、みずから選べる人間だけが、創作の世界の住人になれます。

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