ううむ、ゴメンナサイ、この質問には答えづらいなぁ。
じつは私は、昔から小説のタイトルを決めるのが苦手でね(笑)。編集者に「お願い」しちゃうことも、多々ありました。
でも、たまには「これは!!」というヒットタイトルもありまして。
気に入っているタイトル2つ
遅咲き秘めぼくろ
【遅咲き秘めぼくろ】
これは、花園乱の初期の頃の作品で、私が最も気に入ってるタイトルですね。
17歳の処女の女子高生が主人公で、どうしてもセブンティーンの間にロストバージンを決めたい。でも相手がいない。
焦っていると、某「よく当たる!!」と評判の占いーーこれは陰相占いといって、女性器を眺めれば、たちどころにその人間の長所と短所がわかり、これから先に、どう自分を変えて行動すれば運気がUPするか? をアドバイスしてくれるーーことを知り、緊張気味に占ってもらうことに。
すると占い師は満足げに言い放つ。「あんたは遅咲きだよ。陰唇のすぐ横にあるホクロ、これは俗にいう『遅咲きホクロ』であって、花開くまでは他人より時間がかかるが、一度晴れて花が開きさえすれば、あとの人生はまさに順風満帆、次から次へと好みの男が、向こうから近寄ってくるよ、と諭される。そして、実際、その通りになって……。
もちろん、遅咲きボクロなんて、嘘ですよ(笑)!! あくまで私の創作です。
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淫情の鎮魂歌(レクイエム)
【淫情の鎮魂歌(レクイエム)】
私が初めて書いた、私小説風の官能小説のタイトルです。
幼なじみの初恋の女が、38歳で乳癌で死にました。猛烈なショックを受け、彼女への想いを『足フェチ小説』に仕立てたものです。
同級生たちに、「お前はなんて不謹慎なんだ。死者を冒涜するにもほどがある!!」と、いまだに怒ってる仲間もおりましてね。
でも、考えてみてください。
もし私が本当に死者を冒涜するならば、タイトルに鎮魂歌なんて付けますか? 作品の出来は、某編集者に「花園乱のラインナップの中で、一番よく書けている」と評価されながらも、わかってもらえないことの絶望感をいまだに味わわされております。
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