もし本気でプロの官能小説家になりたい!! のであれば、
まず自信作と思える作品を書き上げて、
現状、その種のジャンルの刊行物を発行している出版社や編集部に、
思い切って持ち込みをするのがいいでしょう。
官能小説家になるには?
倒産が続く、厳しい状況にある官能小説の出版社
とはいっても、官能小説=【文字で読むエロス】は、ここ10年の間に、過激度を増すばかりのAVや、ネットでいくらでも検索可能な、無修正の無料動画などに押され、衰退の一途をたどり、あっちの版元、こっちの版元、官能小説を刊行していた多くの出版社が、次々と倒産してしまいました。
大陸書房、桃園書房(子会社の司書房)、英知出版、東京三世社は、私が仕事でお世話になった版元でしたが、哀しいことに、すべて潰れました。
なかでも桃園書房は、私が官能小説を書きまくっていた、メイン戦場のような出版社です。同社で何十年も刊行され続けてきた、月刊「小説CLUB」の増刊号で、1992年の春、作家デビューしました。花園乱の筆名は、当時の編集長の命名です。数年前に潰れた時は、悔しくて泣きましたね。
他にも、官能作家の大先輩の北沢拓也先生が在籍していた平和出版も、数年前に潰れました。
出版業界は、大手も中小も、生き残り戦略に必死で、正直どこも、時間をかけ、愛情を持って真剣に新人作家を育てるような環境は、もはやどこにも残ってないでしょう。
また、たとえ、どこかの出版社で作家デビューが果たせても、初版の刷り部数は極端に減らされ、かつてのように「印税でボロ儲けして蔵を建てる」ことは、よほどの一部の人気作家以外、まず無理です(笑)。
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それでも官能小説家になりたいなら
その事実をよく理解したうえで、それでも「官能小説家になりたい!!」のならば、フランス書院、マドンナ社(二見書房の子会社)、日本出版社、あたりに持ち込んではいかが?
特にフランス書院は、新人賞を設けているようですね。自信があるならば, チャレンジしてみてはどうですか。
マドンナ社の小説を見る(ebookJapan)
フランス書院の小説を見る(ebookJapan)
追記
最近はWEB上でも様々な官能系コンテンツが掲載されるようになっていますね。
特に女性向けが伸びてきているようです。こちらサイドから当たってみる、という手もありますね。
女性向けの官能ストーリー